■ 脚質について

通常、馬の脚質はレースを見た人間が展開を振り返り、

位置取りやペースなどではじめて確定できるものだと思います。

しかし、集計側と利用者の間で脚質の捕らえ方にズレがあれば、

コース別の脚質成績などのデータを有効に利用できません。

例えば、過去のレースの通過順位を見て予想者は差しだと判断し、

差し馬の連対成績を参考にしていて馬券を購入しているのに

集計側が先行として集計していたのでは、全く意味がありません。

しかし、人が判断する以上、どのようなレース展開であっても

双方で出走馬全ての脚質を合わせるのは困難なことだと思います。

むしろ、何らかの法則でもなければ、必ずズレは生じるものだと思います。

そこで、提供する情報として重要なのは、

実際の脚質を正確に導き出すことと同じぐらい

過去５走の馬柱を見て、誰でも同じ脚質が導き出せて

脚質のデータを客観的な値として利用できることだと思います。

■ 脚質を導き出す手順

３角、４角の通過順位より各々の位置取りを決め、

その組み合わせにより脚質を導きます。

○使用する情報

　・ 登録頭数

　・ ３角、４角の通過順位

　・ 入線順位

○位置取りの分類

　Ａ . ハナ ・・・・・・ 先頭

　Ｂ . 好位 ・・・・・・ 先頭から１/４かつ５番目以内

　Ｃ . 中団(前) ・・・ ハナ、好位に続き、全体の１/２より前

　Ｄ . 中団(後) ・・・ 後方より前で全体の１/２より後ろ

　Ｅ . 後方 ・・・・・・ 前方に全頭数の３/４、又は10番目以降

○脚質の導き方

　(1) 上記の表にて登録頭数に対応する行を見ます。

　(2) 次に３角位置に当たる英字(Ａ〜Ｅ)を探します。

　(3) 同様に４角位置、入線順位の英字も探します。

　(4) 後は脚質ごとの条件により脚質を決定します。

【決定条件】

　逃げ ・・・ ３角がＡ(ハナ)

　先行 ・・・ ３角がＢ(好位)

　差し ・・・ ３角がＣ〜Ｅ(中段〜後方)で４角がＥ(後方)以外

　追込 ・・・ ３角がＣ〜Ｅ(中段〜後方)、４角がＥ(後方)で、最終順位がＥ以外

　後方 ・・・ ３角がＣ〜Ｅ(中段〜後方)、４角がＥ(後方)で、最終順位がＥ

※後方という脚質のある理由

　レベルが違う馬や休み明けの馬が集団の最後方を走り、そのまま見せ場もなく

　ゴールする姿を見かけます。これを戦法としての追込と区別するためです。

※逃げについて

　レースに逃げ馬が複数出走してきた場合、３角を一番で通過した馬のみが逃げと

　判断されます。残りの逃げ馬は逃げではなく別の脚質となりますのでご注意下さい。

※脚質別の占有率(2013〜2015)

　逃げ 17,898頭 7%

　先行 77,743頭 30%

　差し 69,889頭 27%

　追込 36,610頭 14%

　後方 54,563頭 21%

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